退職前の大事な引き継ぎ

転職活動と聞くと他の会社に転職したり職業を変えることに気持ちが向きがちですが、実は前の会社との関係整理も転職活動の成功には重要なカギを握っています。転職後も何らかの形で以前の会社と関わることがあれば仕事の成否にも関わります。退職届が受理されてから会社を退社するまでの期間で後々トラブルにならないようにキチンと整理して新たな気持ちで転職先で仕事に取り組みましょう。

業務引き継ぎ書の作成の意義

会社を退職する際にあなた自身がいなくなることで会社の業務には大きな影響があります。担当者が交代することで取引先は混乱しますし、会社側は後任者を立てないといけなくなります。また、あなたしか知らない業務の情報をそのまま持って退職してしまうと元の職場に大きな迷惑をかけることになります。そうならないように自分の業務を後任者や上司に引き継ぐ業務引き継ぎ書の作成をする必要があります。

まずは引き継ぎスケジュールの作成

業務引き継ぎ書の作成にはまず退職日までの引き継ぎスケジュールの作成から始めましょう。引き継ぎスケジュールは退社日までに業務上の内容を引き継ぐもの、備品等で引き継ぎを行うもの、整理するものなどを洗い出し計画を立てましょう。この時に注意するのは退職日の三日前にはすべての作業を終わらせるようにスケジュールを組むことです。引き継ぎはスケジュール通りに進むとは限りません。退職日に合わせてスケジュールを組んで上手くいかなかった場合は退職日を過ぎても引き継ぎを行わなければならなくなります。そのため余裕をもってスケジュールを組んでおく必要があるのです。スケジュール作成のコツは必要事項をノートやメモに書き起こしてからスケジューリングすることです。そうすることで引き継ぎ漏れを防いで確認することが出来ます。

引き継ぎべき内容

引き継ぎが必要な主な内容は取引先への挨拶や資料・備品の整理、後任者との現在の仕事の引き継ぎ期間です。後任者との引き継ぎ期間は最低でも1週間は確保できるように上司と相談して後任者との意思疎通を図りましょう。

データや貸与された物の整理

会社から貸与された制服や身分証、健康保険証や通勤定期券などは会社に返却しましょう。会社が年金手帳を保管している場合、会社から返却してもらうことも忘れてはいけません。私用パソコンのデータも会社の情報を外部に漏らさないように情報を消去しましょう。